正規化とは、データベースデザインにおける重要な概念の一つです。正規化は、データの冗長性を排除し、データの整合性を維持するために行われる一連の手順です。正規化って、分かりそうで分かってないことのあるワードだと思います。エンジニア業務をやってると結構出てくるワードで、一度知っておくと安心かもです。正規化を行うことで、データベースの性能、信頼性、および管理性が向上します。
正規化には、以下の主な目的があります:
1. 冗長データの排除:
正規化によって、同じデータが複数の場所に保存されることを防ぐことができます。これにより、データの更新や削除の際の一貫性が保たれ、ストレージ容量の無駄が削減されます。
2. 論理的なデータ構造の確立:
正規化によって、データベース内のデータが論理的に整理されます。これにより、データの検索、更新、削除が容易になり、データ操作のエラーが減少します。
3. 参照整合性の確保:
正規化によって、データ間の関係が明確に定義されます。これにより、参照整合性が維持され、データの整合性が保たれます。
正規化には、さまざまな段階があり、それぞれの段階で特定の目的を達成します。一般的な正規化の段階は以下のようになります:
1. 第1正規形(1NF):
テーブル内の全ての属性が単一の値を持つ。つまり、複合キーや繰り返しのあるグループが存在しないことを示します。
2. 第2正規形(2NF):
1NF を満たし、部分関数従属性がないこと。つまり、主キーの一部だけで決まる属性がないことを示します。
3. 第3正規形(3NF):
2NF を満たし、推移的関数従属性がないこと。つまり、主キー以外の属性が主キー以外の属性に依存していないことを示します。
適切な正規化によって、データベースの性能、信頼性、および管理性が向上し、データの一貫性と整合性が確保されます。